植物の病気の話


 植物の病気は70%〜80%がカビによるものだと言われます。
残りがバクテリアや人間のようにウイルスによるものです。
 また病気のように見えても原因が虫によるものも多く、また多く
の病気は虫が媒介するので虫を駆除することで病気が防げる場合が
あります。
 そして、いったん病気にかかって被害を受けた葉や茎は治りませ
ん。殺菌剤として市販されている薬のほとんどが、病気が広がるの
を防ぐためのものだと思ってください。
 ウイルス性の病気などは、治療の方法がほとんど無く、焼き捨て
るなどの処置をして広がるのを防ぎます。土に菌が入ってかかる病
気については、土を殺菌したり、替えたりして防ぎます。
 植物は再生の能力が高く一度落ちた葉もまた生えて来ます。傷つ
いた枝も表皮もゆっくりと直って行きます。要は丈夫に育てること
を大切にする事です。

植物の病気  
  ◎ 草花の病気のほとんどは原因がカビによるものです。
        病気になってしまった場合、傷んだ葉などは回復しません。
        切りとって焼き捨てるなどの処分を行います。
        またそのまま放っておくと広がって草花を枯らしたり、
        他へうつって行ったりします。
        
    そこで、ダイセン水和剤(600倍)やベンレート
        水和剤(2000倍)などの殺菌剤で消毒します。
        その他には、オーソサイド剤、トップジンM水和剤
       (1000倍)などがあり、一般的に良く使われます。
        
    トップジンMは、殺菌力が強いので剪定後や傷んだ
        株の消毒に便利です。
        
    その他に土壌消毒用の薬剤などがあります。
        
  ◎ 植物の病気でカビ以外のものは、対処する方法が少なく、
        切除したり抜き取ったりして防除します。
        特に細菌性のものには有効な方法がほとんどありません。
あまりにも簡単な説明ですね!10年間変わっていません。
すみません。
研究されている方申し訳ありません。
いろいろな薬や対処法が研究されずいぶん進歩していると
思います。

がっかりされた方も多いと思います。でも、本当のことです。
病気の種類は多く、なんの病気だろうと思うかもしれません。
でも、対処の仕方から見るとこうなります。
また、病気のように見えることも、生理現象だったり、
虫によるものだったりとさまざまです。
虫こぶというものをご存知ですか?
虫がつくことで植物の一部分が変形してしまいます。
梅の新芽などが縮れてしまうのもアブラムシによるものです。
また、風によってキンモクセイが縮れることもあります。
グンバイ虫によってつつじの葉が色あせたようになります。
他にも水切れでおきる枯れや、傷が元で起きる木の変形など
いろいろなことがあります。ですから、それが病気だと
して、薬をつけるというわけには行きません。
一番問題になるものは、傷から来る腐れだと思います。
これは病気とは違います。原因が傷なので怪我のようなものです。
でもこれが植物には一番の病気といえるものかも知れません。
植物に与えるダメージは一番大きいと思います。
もし、病気に興味がおありでしたら農業関係の書物を
あたられると良いと思います。こちらは、格段に研究が進んで
居ます。庭木の手当てに応用できそうなものが沢山あると思います。
 よくある病気
  すす病 モチノキや百日紅の葉や枝がすすがついたように黒くなります。
      アブラムシなどが媒介するので殺菌剤と共に殺虫剤も散布します。
  うどん粉病 白いカビが生えます。殺菌剤で対処します。
  炭そ病 葉の縁や内部が部分的に茶色に枯れる病気です。
  赤星病 ボケや梨などの葉にひげのような物が生えます。
      貝塚伊吹などを宿にして交互にうつります。雨の日など赤い
      ぶよぶよした物がカイヅカイブキについていたらそれがそうです。
  褐斑病 葉に丸い錆びたような模様が出来ます。
  
  
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